Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
山中 高光*; 平尾 直久*; 中本 有紀*; 三河内 岳*; 服部 高典; 小松 一生*; Mao, H.-K.*
Physics and Chemistry of Minerals, 49(10), p.41_1 - 41_14, 2022/10
被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Materials Science, Multidisciplinary)MnFeO固溶体の磁性と結晶構造を高温高圧下で中性子回折と放射光メスバウアー分光によって調べた。MnFeOスピネルのフェリ磁性-常磁性転移は100C、正方晶-立方晶転移は180Cで起こり、これら2つの転移は直接関連していないことが分かった。構造相転移の転移温度は圧力とともに減少する。メスバウアー分光と中性子回折から、四面体サイトでのFeの占有率が圧力とともに増加することがわかり、MnFeO相は逆スピネルに近づくことが示唆された。磁気構造解析により、MnFeOとMnFeOの常磁性とフェリ磁性の構造を明らかにした。これらのスピネルはそれぞれ18.4GPaと14.0GPaで斜方高圧相に変化し、Mn含有量の増加とともに転移圧力が低下することがわかった。
青木 大*; 本間 佳哉*; 塩川 佳伸; 酒井 宏典; 山本 悦嗣; 中村 彰夫; 芳賀 芳範; 摂待 力生*; 大貫 惇睦
Journal of the Physical Society of Japan, 74(8), p.2323 - 2331, 2005/08
被引用回数:53 パーセンタイル:85.25(Physics, Multidisciplinary)Gaフラックス法によりNpTGa(T=Fe, Rh and Ni)系の高品位単結晶を育成し、電気伝導度,比熱,磁化率,磁化等のマクロ物性測定を行った。これらすべてのNp115系化合物は、低温で反強磁性タイプの磁気秩序を示すことを明らかにした。ネール温度は、T=Fe, Rh, Niに対して、各々118(78), 36(32), 30(18)Kであり、カッコ内に示したように、より低温においてさらに磁化方向の変化を伴う別の磁気転移を起こすことが明らかになった。また、電子比熱係数は、T=Fe, Rh, Niに対し、各々30, 52, 100mJ/Kであった。Fe系を除いては、高温での磁化率はNp原子あたり2.4-2.7ボーア磁子のキューリ則にほぼ従い、高温では局在5f(Np)電子状態にあることが示された。
Khaykovich, B.*; 脇本 秀一; Birgeneau, R. J.*; Kastner, M. A.*; Lee, Y. S.*; Smeibidle, P.*; Vorderwisch, P.*; 山田 和芳*
Physical Review B, 71(22), p.220508_1 - 220508_4, 2005/06
被引用回数:74 パーセンタイル:89.86(Materials Science, Multidisciplinary)高温超伝導体であるLaSrCuOの、弱低ドープであるx=0.144の試料について、磁場中での中性子散乱を行った。結果、零磁場中では観測されないスピン密度波の秩序状態が、3テスラ以上の磁場中で発現することを観測し、磁場により誘起される磁気的秩序状態への磁気相転移が存在することがわかった。この結果は近年の量子相転移の理論でよく説明される。
吉井 賢資
Journal of Alloys and Compounds, 307(1-2), p.119 - 123, 2000/07
被引用回数:15 パーセンタイル:65.13(Chemistry, Physical)ペロブスカイト酸化物Sr(CoNb)O(n=,2及び1)を合成した。結晶構造はSrCoNbO(n=)がPm3m、Sr(CoNb)O(n=2)とSrCoNbO(n=1)はI4/mmmであった。いずれもBサイトにCoとNbイオンがランダム配列している。SrCoNbOの磁化測定からは19K付近に反強磁性的転移が観測された。本系では、250K以上はキュリーワイス的挙動であるが、それ以下の温度では徐々にそれからのずれが見られ、Coスピン状態の変化を示唆する。残り2つの系では、磁化-温度曲線からは明瞭な磁気転移は見られない。いずれも100-160K以上ではキュリーワイス則が成立する。この温度領域以下ではわずかながらキュリーワイス則からのずれが見られる。2Kにおいてヒステリシスが観測されたことから、このずれの一要因は磁気転移によるものと考えた。また、結晶構造の次元の低下とともにCoモーメントの値が減少することも見いだされた。これは、Co3d電子の移動する経路が減少するため、有効バンドギャップが大きくなることと関連し解釈した。
土屋 佳則*; 盛 一也*; 村山 茂幸*; 近澤 進*; 下条 豊; 森井 幸生; 濱口 由和*
Physica B; Condensed Matter, 213-214, p.366 - 368, 1995/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Physics, Condensed Matter)体心立方CrFeMn合金は、これまでの電気抵抗、磁化、交流帯磁率等の測定によりx≦3.6の領域で、高温側から常磁性、反強磁性、強磁性、スピングラス相の順に磁気転移することが確認されている。この合金系の磁気転移現象をさらに追求するため、x=3.6、20.5の組成の試料について、TAS2、CTNSによる中性子回折を行った。その結果、x=3.6、20.5いずれの合金も、反強磁性ネール温度以下で回折スペクトルに(100)超格子磁気散乱が観測され、反強磁性秩序の存在を確認した。(100)超格子ピークは、より低温での強磁性、スピングラス相の領域でも残留している。(100)反射の積分強度、ピーク高さ、格子定数の温度依存性は、反強磁性ネール温度付近でそれぞれ最大を示す結果が得られたが、これらの解釈にはより詳細な測定が必要である。
日夏 幸雄
Journal of Alloys and Compounds, 203, p.251 - 257, 1994/00
被引用回数:24 パーセンタイル:81.05(Chemistry, Physical)ペロブスカイト構造を持つアルカリ金属ウラン酸塩MUO(M=Li,Na,K,Rb)の磁気的性質について研究した。この研究では、理想的なペロブスカイト型構造を持つRbUOを合成した。4.2Kから室温までの磁化率測定から、約27Kで磁気転移することを見出した。ウラン5価による常磁性共鳴吸収スペクトルは4.2Kでも測定できなかった。磁化率と光吸収スペクトルの結果を、オクタヘドラル対称結晶場モデルで解析した。MUOの磁気転移温度、結晶場パラメータを比較、議論した。
山口 泰男*; 安井 祐之*; 舩橋 達; 山田 玄彦*; 大橋 正義*; 金子 武次郎*
Physica B; Condensed Matter, 180-181, p.235 - 237, 1992/00
被引用回数:6 パーセンタイル:39.36(Physics, Condensed Matter)MnPtは483K以下の温度で、スピンが反平行に配列した反強磁性秩序が生じるが、415K以下では三角配置に転移する。これら2つの磁気相で、中性子非弾性散乱によって測定したスピン波の実験について報告する。三角配置では、波動ベクトルqが0のところで、2つの音響型スピン波を観測した。理論的には3つの分枝があるが、q=0で2つが縮退している。これらの対応から2つのモードの交換硬度定数を求めた。反平行配列では、音響型と光学型の2つの分枝があるが、エネルギーの低い音響型分枝だけが観測でき、これに対応する交換硬度定数を求めた。これらの結果から磁気相転移の機構等について論ずる。